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かつて軟弱地盤上の樋門は、支持杭基礎による「剛支持方式」で築造されてきたが、その構造の問題点として、堤防の空洞化や函体の抜け上がり等が指摘されてきた。そして樋門は平成10年「『柔構造樋門設計の手引き』(財)国土開発技術研究センター編」の発行以来、従来の「剛支持方式」から「柔支持方式」へ確実に転換されてきている。その構造形式の多くは、集中型変位差処理である「可とう性継手方式」を採用している。さらに高い地盤追随性とコスト縮減を実現するために構造を進歩させた方式として、近年、株式会社建設技術研究所から分散型変位差処理を採用した「弾性接合方式」のプレキャスト樋門の設計法が提案され、着実に施工実績が上がっている。 |
剛支持方式樋門の問題点 |
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剛支持方式樋門周りの空洞化 |
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柔支持方式樋門
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